センター概要

ご挨拶

当院は大分市南西部に位置し、大分市内をはじめ由布・豊肥地区を含めた周辺の2次救急医療機関としてその大きな役割と期待が寄せられていることを日々強く感じております。

2013年10月に三愛消化器病センターを設立後、たくさんの患者様に検査・治療を受けて頂き、充実した医療を展開できていることを実感するとともに、センターの担う責任も大きくなっていることを日々感じております。2016年6月に完成した新棟・診療体制の更なる拡充・最新内視鏡・透視機器の整備により「消化器病・内視鏡センター」として新たにスタートする運びとなりました。

現在、消化器内視鏡学会指導医2名、消化器内視鏡専門医3名を含め、消化器内科・外科医師5名と内視鏡治療に専門的な技術を持つ消化器内視鏡技師、看護師による充実した体制で検査・治療を行っています。

あらゆる消化器疾患の診断から治療までを一貫して行うことができることに加え、特に消化器がんに関しては早期発見・治療を目標に、内視鏡治療や外科治療にこれまで以上に邁進してゆく所存です。

最後に、医療を通じて地域の皆様方のお役に立てるよう、職員一同努力してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

消化器病・内視鏡センター長
錦織 英史

消化器外科は、消化器(人体における食物の摂取及び吸収・排泄に関わる内臓のこと、食道・胃・小腸・大腸・肛門に加え消化液の産生を行う臓器として肝臓・胆道・すい臓)の疾患に対する外科治療(主に手術)を担当します。

当院外科では、手術の中では特に難しいとされる胃がんの腹腔鏡下手術と肝臓がん、胆道がん、すい臓がんの手術は、各々関東・大阪の大学病院で手術研修を行った専門医が担当します。

また当院は麻酔科専門医が常勤していることで緊急手術にも即座に対応できます。麻酔科専門医と外科専門医が常勤し、最良の治療を行える体制となっております。

消化器外科部長
藤原 省三

消化器病・内視鏡センター概要

内視鏡センターは検査室5室、透視室1室の計6室を兼ね備えており消化器疾患に対するあらゆる内視鏡検査及び治療が可能です。年間の内視鏡総件数は8000件を超えます。患者様の安全面に関しては、鎮静剤を使用した患者様がゆったりと休めるようにリカバリー室はストレッチャー9台とリクライニングチェア 4台を有しております。急な状態変化にも対応できるようパルスオキシメーターなどを利用し中央モニタリングを専属の看護師が従事しております。

院内写真

院内写真

消化器内視鏡技師とは

消化器内視鏡技師とは、日本消化器内視鏡学会によって認定された資格であり、医師の監視指導のもとで消化器内視鏡業務に従事できる資格をいいます。当センターでは内視鏡に関わるサポートを消化器内視鏡技師が担っています。認定資格を取得後も最新の知識や質の高い技術を患者さまに提供できるよう積極的な学会・研究会の参加を心がけております。

スタッフ紹介

技師部長 大波多歳男

大分県消化器内視鏡技師会 監事
九州消化器内視鏡技師会 副会長
日本消化器内視鏡技師会 理事

【共同著書】
技師&ナースのための消化器内視鏡ガイド 改訂第2版 《学研》 2017.5発行
消化器内視鏡 検査・治療・ケア 《CBR》 2022.12発行
消化器内視鏡技師のためのハンドブック 改訂第8版 《医学図書》 2023.1発行

スタッフ

  • 看護師 6名
  • 臨床検査技師 2名
  • 臨床工学技士 2名
  • 医師事務作業補助者 2名
  • 受付 1名
  • 洗浄員(外部委託) 2名

所有資格・認定

  • 消化器内視鏡技師
  • 小腸カプセル読影支援技師
  • 大腸カプセル読影支援技師
  • がん科学療法認定看護師
  • 第2種ME技術認定
  • AED管理士
  • 医療機器情報コミュニケータ
  • ICLS認定インストラクター
  • 大分県消化器内視鏡技師会 役員
  • 九州消化器内視鏡技師会 役員
  • 日本消化器内視鏡技師会 委員

内視鏡機器

  • 検査室5室、透視室1室の計6室
  • 内視鏡装置・・・OLYMPUS社 5台、fujifilm社 2台
  • 内視鏡スコープ・・・33本(上部用・下部用・経鼻用・小腸用・超音波内視鏡etc)
  • 内視鏡洗浄消毒器・・・4台
  • 胆道鏡(SpyGlassDS)・・・1台
  • 超音波観測装置(ME-1)・・・1台
  • 超音波観測装置(ARIETTA)・・・1台
  • 高周波手術装置・・・6台

内視鏡機器

認定施設

  • 日本消化器内視鏡学会指導施設
  • 日本消化器病学会関連施設
  • 日本膵臓学会指導施設
  • 日本胆道学会指導施設
  • 日本外科専門医制度関連施設

診療方針

当センターでは、あらゆる消化器疾患の診断から治療まで一貫した幅広い診療を専門スタッフにより行っていきます。特に消化器がんに関しては早期発見・早期治療を心掛け、患者様の意思を尊重した最良の医療提供を目指します。

2次救急医療機関として緊急内視鏡・外科治療を含む、腹部救急疾患にも対応するとともに、他の医療機関との連携を図ることで地域医療に貢献します。 
また本人やご家族に最適な治療を受けて頂けるよう、詳しく説明をし、ご納得頂いた上で治療を行います。

内視鏡専門資格を有する医療スタッフと外科医による最良の診断・治療

消化器内視鏡学会指導医・専門医の資格を有する医師に加え、内視鏡治療の専門技術をもつ内視鏡技師・看護師での診療体制で検査を行います。

検査で見つかった病気は、消化器病・内視鏡専門医と外科専門医の診断により、最も適切な治療を受けることが出来ます。

優しい内視鏡検査

当センターでは、患者様に負担の少ない検査を心掛けている為、体に優しい麻酔や負担の少ないカプセル内視鏡などを導入しています。

また女性の方に配慮して、ご希望により女性の内視鏡専門医による診察・検査を積極的に行っており、少しでも検査に対する不安を取りのぞくように取り組んでいます。

臨床研究のご案内

臨床研究のご案内

臨床研究は新しい診断・治療法などを評価するための研究です。
大分三愛メディカルセンター消化器病・内視鏡センターは消化器内科領域、特に胆膵領域において高度な専門性をもって患者様の診断・治療に当たっております。そのため、自施設及び多施設と協力して様々な研究を行っております。
内容をご理解頂いた上で、日本の消化器医療の今後の発展のために、ご協力頂けますと幸いです。

臨床研究の種類

・承認された診断・治療法を用いてより良い方法確立するための自主臨床研究。
・薬や新しい効能追加のため厚生労働省の承認を得ることを目的とする臨床研究(治験)
以上の2種類があり、当センターでは主に前者が行われています。

臨床研究は厳格なルールに基づいて行われます。

臨床研究に参加される方の人権と安全が守られることと、薬や治療法の効果や副作用を科学的に正確に調査するため、薬事法と厚生労働省が定めた「医薬品の臨床試験の実施基準」(GCP)、「臨床研究に関する倫理指針」等が遵守されます。
特に患者様の個人情報に関しては丁重に扱われます。
また、病院内では臨床研究を審査する倫理委員会が設置されており、実施計画や実施中の臨床研究について、患者さんの人権や安全に問題がないかどうかが審査されます。

臨床研究は患者様の意思が尊重されます。

臨床研究は、医師からの治療内容の十分な説明と患者さんの同意(インフォームド・コンセント)に基づいて行われます。
医師からの説明の結果、臨床研究への参加・不参加は患者さんに決めていただきます。
また、臨床研究に参加した場合でも途中で中止を申し出ることができます。

健診センターとの連携

当院は、大分県では数少ない、健診センター(三愛総合健診センター)と中核病院(大分三愛メディカルセンター)が連携した施設となっております。

健診センターで異常が見つかった場合、すぐに消化器病・内視鏡センターで専門的な検査・治療について相談することが出来ます。

健診センターでの検査情報は一括で管理されており、すぐに消化器病・内視鏡センターの医師が把握できるようになっている為、外来受診や検査がスムーズですし、紹介状などの面倒な手続きも必要ありません。

当院の三愛総合健診センターを、ご活用頂ければ幸いです。
詳しくは三愛総合健診センターのホームページをご覧ください。

三愛総合健診センターのホームページはこちら