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内視鏡の麻酔

なぜ麻酔が必要なのか

内視鏡検査はある一定の不快感を伴います。どれだけ内視鏡検査が上手な医師が行っても、胃カメラはのどの奥に指を入れ続けるような、大腸カメラは肛門に物が挟まったような、またはお腹をかき回されるような不快感を伴います。検査で一度辛かった経験により、定期的に受ける必要のある内視鏡検査を受けず、がんなどが進行してしまうこともあります。

こうした状況を鑑みて当院では内視鏡に精通した専門医の元、適切な静脈麻酔を用いて検査を行っております。もちろん麻酔を希望されない方には薬を使わず検査を行って頂けます。

麻酔を使用するメリット

1. 苦痛を感じず楽に検査が受けられる。
眠ったような意識のレベルで検査を受けることが出来るため、胃カメラの吐きそうな感覚や大腸カメラの痛みのような苦痛はほぼ感じることなく検査を受けることができます。
2. 見逃しのないきちんとした検査を受けられる。
患者さんが苦しくないことで、内視鏡医もあわてる必要がなくなります。時間をかけてより小さな病変も見逃さないように丁寧な検査を進めることが可能です。

麻酔を使用するデメリット

1. すぐに帰宅することが出来ない
内視鏡検査後に鎮静剤の効き目が切れてくる1-2時間の間は休息する必要があるため、すぐに帰宅することはできません。

使用する薬剤

1. 鎮静薬:眠ったような状態で検査を受けるために使用する薬剤です。
  • ドルミカム
    • 最も使用する基本的な薬剤です。抗不安・鎮静・睡眠作用を併せ持つ薬剤です。
  • プロポフォール
    • ドルミカムの効きが悪い方、より深い鎮静が必要な方に使用する薬剤です。鎮静効果は良好ですが、持続時間が20分程度と短いため、終わった後すぐに目覚めることが出来ます。
  • デクスメデトミジン
    • 主に内視鏡で治療を行うときに用います。
2. 鎮痛薬:痛みを抑えるために使用する薬剤です。
  • ペチジン塩酸塩
    • ペチジン塩酸塩大腸カメラで癒着などがあり、痛みが強い方や軽度の痛みを伴う内視鏡の治療を行う際に用います。

これらの薬剤は内視鏡時の鎮静・鎮痛に全国的にも安全に使用されている薬剤です。これらを適切に、患者さんのニーズに合った量で使用していきます。当院では薬剤による大きな副作用はありません。

体への影響

基本的には上記の薬剤は通常3時間程度で代謝されて体内から出ていきますので大きな心配はありません。

副作用としては呼吸抑制、血圧低下、膵炎、徐脈、アレルギー反応などがありますがいずれも可能性は非常に低く、安全な薬剤です。

万が一、副作用が起こった場合も専門医が適切な処置を行いますので安心です。妊婦の方には母子共に影響の少ない薬剤を使用します。

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三愛メディカルセンター消化器病・内視鏡センター
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