大分三愛メディカルセンター消化器病・内視鏡センターではセンター開設当初から膵癌の早期発見に積極的に取り組み、多くの患者さんに早期診断・治療を提供してきました。直近3年での当院医師による上皮内癌を含む10mm以下の早期膵癌の診断数は20例を超えており、全国レベルで見ても非常に高い診断能力を有しております。また、数々の学会発表・英語論文を通してその診断技術を発信しています.ここでは当センターで行われている、膵癌早期診断のプロセスをご紹介いたします。
大分三愛メディカルセンター消化器病・内視鏡センターではセンター開設当初から膵癌の早期発見に積極的に取り組み、多くの患者さんに早期診断・治療を提供してきました。直近3年での当院医師による上皮内癌を含む10mm以下の早期膵癌の診断数は20例を超えており、全国レベルで見ても非常に高い診断能力を有しております。また、数々の学会発表・英語論文を通してその診断技術を発信しています.ここでは当センターで行われている、膵癌早期診断のプロセスをご紹介いたします。
 
       
       
       
        | 各リスク因子の膵癌発見に関わる危険度 | |
|---|---|
| 膵癌家族歴 | 1.7-2.5倍 | 
| 家族性膵癌(親兄弟に2人) | 約7倍 | 
| 糖尿病 | 約2倍 | 
| 糖尿病発症から2年 | 5-8倍 | 
| 糖尿病増悪 | 2倍 | 
| アルコール≧37.5g/day(ビール750ml) | 1.2倍 | 
| 喫煙 | 1.2-1.7倍 | 
| 肥満 | 1.4-2.6倍 | 
| 慢性膵炎 | 3-13倍 | 
| IPMN | 約17倍 | 
| 膵嚢胞 | 3-22倍 | 
| 遺伝性膵炎/膵癌症候群 | 4-132倍 | 
[11-13]より抜粋、改変。各リスク因子の膵癌発見に関わる危険度
血管と膵組織、腫瘍とのコントラストをつけて診断するために血管の中に造影剤という薬剤を注入して検査する方法です。
腫瘍本体よりも膵管拡張や嚢胞といった膵癌に付随する間接所見を詳細に指摘することが可能です。実際、膵癌の半数以上の症例は膵管拡張を伴っています[8]。
現存する画像検査の中で微小腫瘍、膵管変化、嚢胞などを最も高い確率で指摘できるものです。10mm以下の微小腫瘍も比較的はっきりと描出することが可能です。
 
             
             
             
        