検査の概要
最近まで小腸は「暗黒の臓器」と呼ばれ、診断が困難な臓器でした。最近になって、カプセル内視鏡(小腸)が開発され、小腸も内視鏡検査が可能になり、より精密な検査が可能になりました。
しかしながらカプセル内視鏡検査は観察することは可能ですが、病気があった場合の生検(組織検査)や止血、ポリープ切除などはできません。この状況を変えたのが、ダブルバルーン内視鏡です。この内視鏡の登場により、小腸の全観察が可能となり、小腸の腫瘍・炎症・出血など、胃や大腸とは異なった疾患を早期発見・治療することができるようになりました。
手元のコントローラーでカメラを自在に動かすことができるため、従来の検査では発見が困難とされてきた小さな病変部まで詳しく検査することができます。また、その場で組織の採取が可能であり、確定診断が可能です。さらに、止血・ポリープの切除・閉塞部分の拡張などの治療も可能です。
小腸内視鏡検査は、口から挿入する方法と、肛門から挿入する方法があります検査は、X線透視下にて内視鏡が小腸内をどのように進んでいるかを確認しながら挿入していきます。
検査時間は平均1-2時間程度で、鎮静剤の麻酔をかけ、眠ったような状態で検査を受けて頂きます。