切除できる病変(適応)
良性ポリープの中でも癌になる可能性のあるものや一部の悪性腫瘍が内視鏡的切除術の適応となります。一括で切除できる大きさは15㎜程度までで、それ以上の大きさになると内視鏡的粘膜下層切開剥離術:ESDの適応となります。
良性ポリープの中でも癌になる可能性のあるものや一部の悪性腫瘍が内視鏡的切除術の適応となります。一括で切除できる大きさは15㎜程度までで、それ以上の大きさになると内視鏡的粘膜下層切開剥離術:ESDの適応となります。
生理食塩水をポリープの粘膜下に注入し盛り上げた後、リング状の金属ワイアー(スネア)をかけて絞り込み、高周波電流で焼き切る手術となります。
EMRと違い熱を加えることなく専用の金属ワイアーにて切除する方法となります。主に小さいサイズのポリープに有効でEMRよりも出血などの合併症が少ないと言われています。。
入院するお時間のない方、1回の検査でポリープを取ってしまいたい方にお勧めしております。検査と同時にポリープが見つかった場合、その場で切除します。但し、入院治療ではないため帰宅後に術後出血などがあった場合は再度来院が必要になります。
検査でポリープが見つかった場合、その場では切除せず日を改めて1泊入院でポリープを切除する方法です。入院するため、より丁寧な術後管理が可能であり、出血などの合併症にもすぐに対応できるため安全ですが、検査を2度繰り返す必要があります(大腸の場合、下剤も2度飲む必要があります)。
以上のような合併症が予想されますが、いずれも非常に稀であり安全な治療と言えます。
切除したポリープは回収し、病理検査(顕微鏡で見る検査)に提出します。後日その結果(良性・悪性など)が判明します。結果によっては追加で外科治療が必要になることがあります。
前述した合併症は術後1週間前後までは起こりうることが知られています。出血は特に抗凝固薬や抗血小板薬(血液をさらさらにする薬)を内服されている方、10㎜以上の大きなポリープを切除した方、多数のポリープを切除した方に多い合併症です。当院でも万全の止血処置など合併症に対する予防は施しておりますが、万が一腹痛・下血・発熱などの症状が見られた場合は当院に連絡し、主治医の指示を受けて下さい。